マダガスカル出張(課題3 浅井主任研究員)

マダガスカル出張(課題3 浅井主任研究員)

課題3「施肥と育種素材を統合した養分利用に優れた局所管理技術の開発」に参画する浅井主任研究員が、有機資材を活用した局所肥培管理技術の実証試験の収量調査および技術マニュアルの作成のため、4月中旬から5月初旬までマダガスカルに出張しました。

有機資材を活用した局所肥培管理技術の有効性を検証するため、2021年11-12月に農家圃場40地点における検証試験を開始しました。本出張では、カウンターパートとともに、同検証試験での生育調査および収穫作業に取り組みました。また同検証試験での収穫作業と並行して、カウンターパートらと協議し、有機資材を活用した局所管理に関わる技術マニュアルを作成しました。さらに、作成したマニュアルを用いて、検証試験の参加農家を対象に圃場でのデモンストレーションとインタビューを実施し、マニュアルの有効性および局所肥培管理技術の受容性に関する調査を実施し、参画農家から概ね良好な反応が得られました。また、JICA技術協力プロジェクトPaprizと打ち合わせを行い、水稲作に対する有機資材の効果的活用法に関する知見を同技プロの普及活動に反映させていくことで合意しました。本出張により、プロジェクトの成果取り纏めに向けて業務を推進させることができました。

リン欠乏圃場(左)および非リン欠乏圃場(右)でのFYMの増収効果

研究者・普及員向けのテクニカルノート

農家向けのマニュアル

試験圃場でのマニュアルの説明(左)とフィールドツアーの様子(右)

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