課題２「養分の吸収利用に優れた育種素材の開発」に参画する高井主任研究員らの論文が、Crop Science誌にオンライン掲載されました。

https://doi.org/10.1002/csc2.20344

本論文では、イネの分げつ数・穂数を増加させる量的形質遺伝子座MP3が、マダガスカルの多くの養分欠乏土壌で効果を発揮し、穂数の増加を通してイネの収量を改善できる可能性があることを明らかにしました。マダガスカルをはじめとするサブサハラアフリカに広がる養分欠乏土壌では、分げつ発生が抑制され穂数が不足することが収量制限要因の１つとなっています。今後、MP3を現地の主要品種に導入することで、サブサハラ地域のイネの安定生産および食料安全保障に繋がることが期待されます。