東京農工大学久篠沙耶子氏が第256回日本作物学会講演会「優秀発表賞」を受賞しました
東京農工大学の久篠沙耶子さんが、2023年10月5日に、本研究課題に関する発表「キヌアのベタレイン生産性を制御するCqCYP76AD1とCqDODA1の遺伝子クラスター」で、第256回日本作物学会講演会「優秀発表賞」を受賞しました。
なお、久篠氏の本学会での受賞は昨年に続き、2度目です。
■受賞名
「第256回日本作物学会講演会優秀発表賞」
■受賞者
久篠 沙耶子(くしの さやこ)さん
東京農工大学・農学府・連合農学研究科・生物生産科学専攻1年
私立湘南白百合学園高等学校2017年卒業
指導教員:農学研究院 国際環境農学部門 桂 圭佑 准教授
■受賞概要
●テーマ:「キヌアのベタレイン生産性を制御するCqCYP76AD1とCqDODA1の遺伝子クラスター」
●内 容:キヌアは南米原産の作物で、その高い栄養学的価値と多様な環境ストレスへの高い耐性により注目を集めています。キヌアにはベタレイン色素の蓄積により赤色を呈する系統が存在します。我々はこれまでに、赤色系統の本葉においてベタレイン生産を制御する遺伝子の一部を明らかにしています。本発表では、より精度の高い染色体レベルのゲノム配列を構築し、赤色を呈さない緑色系統(公表済ゲノム)との比較を行うことで、1B染色体の0.5-0.6Mbの領域に存在する構造変化が赤色を決定づける遺伝的な要因であること示しました。今後はこの結果をもとに、多数のキヌア遺伝資源を用いて、同様の構造変化を持つキヌア遺伝資源の分布や、どのように環境に適応してきたのかを解明したいと考えています。
●受賞日:2023年10月5日
●参加学会等:第256回日本作物学会講演会
https://www.tuat.ac.jp/NEWS/activity/20240117_03.html(大学での受賞ページ)