グリーンアジア最終報告書 : アジアモンスーン地域における農業技術の実装加速化に向けて

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グリーンアジアプロジェクトは、国際農林水産業研究センター (国際農研) が、日本の農林水産省 (MAFF) のもとで「みどりの食料システム戦略 (みどり戦略)」を踏まえて実施した4年間の取り組みである。本プロジェクトは戦略的情報発信と実証試験のための共同研究という2つの国際連携の柱のもとで、アジアモンスーン地域における持続可能な食料システムの実現を支援するため、日本の展開可能な農業・林業・水産業技術の実装促進を目的として実施された。

第1の柱の下で、国際農研は国際科学諮問委員会を設置した。同委員会は優れた農業科学者およびアジアモンスーン地域の主要研究機関の代表者で構成された。同委員会は国際農研内に設置された「みどりの食料システム国際情報センター」に対して助言を行った。グリーンアジアプロジェクトにおける情報発信の取組の一環として、「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」が、国内研究機関および日本の大学との連携により作成された。同センターは、国連食料システムサミット (UNFSS) や気候変動枠組条約締約国会議 (COP) などに関連した国際会議に参加し、技術の可視性向上に貢献した。これらの活動を通じて、技術カタログは国際機関 (国連食料システムコーディネーションハブ、FAO、ASEAN事務局など) のウェブサイトに掲載され、また、同カタログの技術はASEANの公式ガイドラインにも取り入れられた。

多様な地域状況において持続可能な食料システムのための展開可能な技術を推進するには、科学的エビデンスに基づくことが必要である。その地域適用性を検証するため、第2の柱では、3つの技術 (間断かんがい (AWD)、BNIコムギ、いもち病防除) について実証試験を実施し、技術導入の加速化に向けた有用な知見を提供した。

本プロジェクトを通じて、国際農研は国内研究機関と連携し、展開可能な技術情報の集約および共有を行うことで、より的確に国際的対応を行うことが可能となった。政策への統合や実証試験の拡充を含む技術導入の促進には、科学と政策の連携の強化が有効であることが示された。地域の特性に合った技術の展開と政策協調の強化は今後アジアモンスーン地域において更なる拡大が期待され、他のグローバルサウス諸国への展開も期待される。

刊行年月日
作成者 舟木康郎 小林慎太郎 金森紀仁 飯山みゆき
国立情報学研究所メタデータ主題語彙集(資源タイプ) Technical Report
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権利 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
ISBN 978-4-906635-36-8
言語 jpn

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