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熱帯低地の野菜生産を不安定にしている最も顕著な要因は病害虫の多発であり、現在防除方法としては農薬に頼るしかない。コナガ等では薬剤耐性の問題も生じており、また農薬の使いすぎが社会問題になりつつある。
亜熱帯に位置する沖縄県の夏期の野菜生産では、通気性資材を利用した簡易被覆栽培、いわゆる‘べたがけ栽培’が広く普及し、葉菜類の生産安定に効果を挙げている。
べたがけ栽培はカラシナ、パクチョイなど葉菜類を散播後、畑を通気性の被覆資材で覆い、資材の前後、左右の端を金具などで固定して、収穫時まで被覆下で栽培する技術である。
資材被覆により草丈、葉面積、生体重の増大が著しいが、乾物率が低く、やや軟弱徒長の生育を示すまた、べたがけ栽培では害虫による食害がほとんど見られない。
無被覆栽培では、少なくとも週一回程度の薬剤散布を行わないと良質の野菜は生産できない。亜熱帯夏期の害虫の種類としてコナガ、キスジノミハムシ等が挙げられる。
資材の種類も沖縄では寒冷紗や化繊ネットの防風ネット、ダイオネットが用いられ、その資材の特性、目合、色などによって使い分けられているが、いずれの資材も無被覆に比べてパクチョイの初期生育促進に効果が高い。
被覆下の環境の特徴として、日中の気温は上昇するが、強日射の穏和、地温の上昇抑制、土壌水分の安定的保持防風、湿度の保持などが挙げられ、きびしい亜熱帯夏期の野菜生産環境を穏和する効果が高い。
亜熱帯夏期の最大照度は約15万1Xである。パクチョイの成長に対しては遮光率40%(8万1X)程度までは成長速度に影響しないが、サントウサイなど葉菜類の多くは強日射条件下では遮光によって増収する。
パクチョイの生育適温は25℃前後である。べたがけ栽培では日中被覆下の気温上昇(外気より1~3℃高い35℃程度に上昇)が問題であるので、気温上昇を抑圧するような資材の開発、被覆方法等栽培技術の改善が必要である。
地温25℃以上では高温ほどパクチョイの生育が劣る。亜熱帯では夏期の地温は地表下10cmでも30℃以上になることから、資材被覆による地温上昇抑制は葉菜類の生産安定に効果が高い。
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- 西アフリカにおける農林業の特性解明調査 (3)
- アフリカの農業の現状と農業研究の実態調査 (2)
- 北アフリカにおける農業及び農業研究の実態調査 (2)
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