亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

栽培法の改善及び生理生態に関する研究はこれまで主として旧作物栽培研究室(現作物導入栽培研究室)が野菜と桑を対象に実施してきたが、このほかに旧作物導入馴化研究室の暖地型マメ科牧草の定着化のための研究、作物育種研究室のサトウキビの生育特性や生理生態の研究、ステビアの栽培試験などが行われてきた。野菜については、亜熱帯の夏期の野菜、特に温帯野菜の生産安定のため、基礎研究と夏野菜の種類拡大を重点的に取り上げてきた。まず、前述の導入シカクマメから育成された新品種「ウリズン」の生理生態的特性を解明して栽培法を確立した。次いで夏期の高温、強日射、台風などの気象環境を緩和し、多発する害虫の侵入を防止して生産を安定させるために、通気性資材を供試し、その簡易被覆下の局地気象の解明を行っている。このほか、土壌肥沃度向上のために、微量必須元素の動態、熱帯マメ科植物等の窒素固定力向上などについての研究も実施中である。桑については、優良品種・系統としてシマグワ3系統、温帯桑1品種を選定し、その生理生態的特性や樹体内養分の経時的推移から収穫適期を明らかにした。さらに、仕立て・収穫法を確立し、適正栽植密度をも明らかにした。なお、栽培法の改善に関する研究は前述の研究に加えて平成元年度から新しく熱帯果樹とパインアップルが加わり、暖地型牧草についても再び取り上げることとなった。
課題No.
p0051
事業実施:開始年
1983
事業実施:終了年
1989
対象国
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