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沖縄における葉菜類のべたがけ栽培 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

亜熱帯に位置する沖縄県の夏期の野菜生産では、通気性資材を利用した簡易被覆栽培、いわゆる‘べたがけ栽培’が広く普及し、葉菜類の生産安定に効果を挙げている。

播種直後の栽培(被覆)状況 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

べたがけ栽培はカラシナ、パクチョイなど葉菜類を散播後、畑を通気性の被覆資材で覆い、資材の前後、左右の端を金具などで固定して、収穫時まで被覆下で栽培する技術である。

収穫期頃の栽培(被覆)状況 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

葉菜類の生育に伴い、被覆資材は持ち上げられる。収穫は被覆資材を取り除きながら順次行う。

無被覆栽培での葉菜類の初期生育状況 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

亜熱帯夏期の高温、強日射、干ばつ条件下での葉菜類の無被覆栽培では、発芽および初期生育が著しく抑制される。

べたがけ栽培での葉菜類の初期生育状況 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

べたがけ栽培では発芽および初期生育が著しく促進される。

べたがけ栽培での葉菜類の生育状況 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

資材被覆により草丈、葉面積、生体重の増大が著しいが、乾物率が低く、やや軟弱徒長の生育を示すまた、べたがけ栽培では害虫による食害がほとんど見られない。

無被覆栽培での葉菜類の生育状況 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

無被覆栽培では、少なくとも週一回程度の薬剤散布を行わないと良質の野菜は生産できない。亜熱帯夏期の害虫の種類としてコナガ、キスジノミハムシ等が挙げられる。

資材の種類とパクチョイの初期生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

資材の種類も沖縄では寒冷紗や化繊ネットの防風ネット、ダイオネットが用いられ、その資材の特性、目合、色などによって使い分けられているが、いずれの資材も無被覆に比べてパクチョイの初期生育促進に効果が高い。

資材の種類とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

資材被覆下のパクチョイは無被覆に比べて、やや軟弱徒長の生育を示すが、品種上特に問題となることはない。

資材の種類とパクチョイの収量 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

べたがけ栽培での収量は、無被覆で薬剤散布した場合と同程度かそれ以上である。資材被覆により高品質、安定多収生産が可能である。

被覆資材の種類 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

現在、種々の被覆資材が開発され、利用されているが、亜熱帯の条件および利用目的にあった資材を選択することが大切である。

資材被覆下の環境の測定 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

被覆下の環境の特徴として、日中の気温は上昇するが、強日射の穏和、地温の上昇抑制、土壌水分の安定的保持防風、湿度の保持などが挙げられ、きびしい亜熱帯夏期の野菜生産環境を穏和する効果が高い。

光とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

亜熱帯夏期の最大照度は約15万1Xである。パクチョイの成長に対しては遮光率40%(8万1X)程度までは成長速度に影響しないが、サントウサイなど葉菜類の多くは強日射条件下では遮光によって増収する。

温度とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

パクチョイの生育適温は25℃前後である。べたがけ栽培では日中被覆下の気温上昇(外気より1~3℃高い35℃程度に上昇)が問題であるので、気温上昇を抑圧するような資材の開発、被覆方法等栽培技術の改善が必要である。

地温とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

地温25℃以上では高温ほどパクチョイの生育が劣る。亜熱帯では夏期の地温は地表下10cmでも30℃以上になることから、資材被覆による地温上昇抑制は葉菜類の生産安定に効果が高い。

土壌水分とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

パクチョイの生育は土壌水分のやや多いPF1.5で最大となる。資材被覆による土壌水分保持効果が、べたがけ栽培における生産安定効果をもたらす要因の一つである。

風速とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

パクチョイの生育に好適な風速は0.1~1.4m/sである。亜熱帯では通年平均4~5m/sの風が吹いていることから、資材被覆による防風(減風)は葉菜類の生産安定に効果が高い。

湿度とパクチョイの生育 = Row Cover Of Leafy Vegetables In The Subtropics

亜熱帯地域による作物の栽培法の改善

1990, 日本

湿度60~80%の範囲では高湿ほどパクチョイの生育が優れる。亜熱帯では夏期の湿度は日中で50~60%に低下するので、資材被覆による湿度保持は葉菜類の生産安定に効果が高い。

出張課題(日)

  • (-) 亜熱帯地域による作物の栽培法の改善 (18)
  • 熱帯・亜熱帯有用作物の育種 (91)
  • 亜熱帯地域における作物の病害虫の生態及び防除 (59)
  • 熱帯・亜熱帯・温帯間の作物の導入じゅん化 (34)
  • 亜熱帯条件下における地力の維持増進 (22)
  • シカクマメ“ウリズン”の特性解明 (20)
  • 熱帯・亜熱帯における牧草・飼料作物の導入・じゅん化 (20)
  • 試験圃場の管理運営に要する試験及び調査 (16)
  • 熱帯における稲白葉枯病とその抵抗性育種 (13)

国名(日)

  • (-) 日本 (18)

対象分野

  • 沖縄支所 (18)
  • 野菜生産 (18)
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