オイルパーム農園における土壌炭素フラックス観測装置のメンテナンスおよびデータ収集(補助金繰越)
森林再生による生態系機能向上効果の評価に向けた土壌炭素フラックス観測試験地の設置と観測(環境適応型林業)
伐採パーム幹の農園内放置がもたらす影響評価に向けた遺伝解析(JICAパームトランク4期)

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R05-0274 2023年11月 - 2023年12月 マレーシア

成果の概要

マレーシア国ネグリスンビラン州に設置したオイルパーム農園試験地内の温暖化操作実験区において、気候変動に伴う温暖化がオイルパーム農園土壌を介した温室効果ガス動態に及ぼす影響を評価するため、温暖化操作実験用機器等のメンテナンスを行うとともに、温室効果ガスフラックス観測データの収集を行った。
また、同ネグリスンビラン州内のパソ森林保護区において、森林の再生が生物多様性および生態系機能の向上に及ぼす効果を評価することを目的に、保護区内の原生林、皆伐後約50年が経過した二次林および1989年に整備された樹木園(熱帯林再生地)において土壌炭素フラックス観測を実施するとともに、地温や土壌水分量等の環境測定を行った。さらに、ペラ州森林局が管理するチクス森林保護区内の森林再生事業地においても新たに観測サイトを設置し、土壌炭素フラックス観測および地温・土壌水分量等の環境測定を開始した。
上記、野外調査に加え、伐採パーム幹の農園内放置が農園内の資源循環およびオイルパーム個体の成長に強く関わる土壌微生物叢に及ぼす影響を把握するため、マレーシア国ネグリスンビラン州のオイルパーム農園試験地で採取した土壌を対象に、マレーシア理科大学において土壌微生物量評価のための定量PCR実験を行った。

マレーシア

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