国際農研発のBNI技術が食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」に選定

2021年5月12日、農林水産省は食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。

この中で、今後重要性が増す地球環境問題とSDGsのへの対応が求められる中、地球の限界を意味する「プラネタリー・バウンダリー」の9つの項目のうち、気候変動、生物多様性、土地利用変化、窒素・リンの4項目で境界をすでに超え、負の連鎖が起こるとしています。「具体的な取り組み」の「(2)イノベーション等による持続的生産体制の構築」「③地球に優しいスーパー品種等の開発・普及」では、国際農研の取り組む「温室効果ガスと水質汚濁物質を削減する生物的硝化抑制(BNI)能強化品種の開発」が記載されました。

戦略では、食料・農林水産業の脱炭素化、化学農薬・化学肥料の低減等の環境負荷軽減に取り組むことで、SDGsモデルの達成や、グリーン社会の実現に注力し、2050年カーボンニュートラルの実現を目指すこととしています。国際農研は地球に優しく高効率なBNIを活用した食料生産システムの開発を今後も推進していきます。