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北部タイを含む東南アジア北部には傾斜地の森林を伐採・焼却し、各種の作物を育てるいわゆる焼き畑を伝統的に耕作している少数民族がある。主食としての米の耕作は第一義的に取り入れられる。
タイの国有林は、特に比較的平坦な地域を中心に非合法的農業開発が進んでいる。日々の食料生産に限らず、キャッサバのような換金作物さえも栽培されている。
タイのエビ養殖の重要な場所はマングローブ林である。まずマングローブを切り開き、堤防を作り、堤防の際を深く掘り、エビの餌となるマングローブの土壌は中心部に確保する。
長年焼き畑によって荒廃した森林をユーカリによって緑にした場所。傾斜地に設定された焼き畑農地の土壌侵食は大きいが、木を植えても侵食は発生する。特に下床植生が貧弱な場合は侵食が起こりやすい。ユーカリの場合は下床植生が貧弱になりやすい。
タイの北部、ビルマ、ラオス北西部ではチークが自然林の中で有用な樹木である。天然更新したチークを育てて将来の木材生産に期待する管理方法も重要である。
ユーカリは乾燥に耐え、比較的荒れた場所でも良く育つので、森林が劣悪化した半乾燥地等に植えられることが多い。根が深いことが乾燥に耐える原因といわれている。木材は良質とはいえず、パルプとして利用されることが多い。
アカシア・マンギウムは、まだある程度水・養分の条件がよい劣化森林の森林回復に適した種類である。木材の用途は品質の劣る用材や薪炭、パルプに向いている。
マングローブは淡水と海水の混じる河口近くに生育する汽水性植物の総称名で、世界で27種程度が認められている。その内RHIZOPHORAは第一級の木炭材として重用されている。造林は比較的簡単で長い種子を時期を見計らって差し込むだけでよい。
リゾフォーラ・マングローブは高級木炭の製造に主に使われ、最近至る所で伐採が進み、減少している。しかし造林も広く進められていて、特にR.MUCRONATAやR.APICULATAを対象に造林面積が増えている。
タイの森林村ではタウンヤシステムのアグロフォレストリーが導入されている。東北タイではキャッサバを間作に、ユーカリ林を育てる方式が広く採用されている。
アグロフォレストリーで植えられた木が大きくなると照度が少なくなるため、作物の種類は限定されてくる。コーヒーやパイナップルは比較的照度が少なくても収穫可能であるので、木が大きくなってからの間作としては適切である。
コショウはやや少ない照度でも生育可能であり、数年で更新が必要となるので、アグロフォレストリーの間作として利用する試みがなされてもよいのではないか。
チークは家具や建築に質の高い木材を提供するアジアモンスーン地帯の主要な樹種である。造林も容易であり、造林後の管理も容易であるので、世界のいろいろな場所で利用されている。
アグロフォレストリーで育てた森林の下では、植えてから3年以上経過すると照度が不足し、農作物を育てにくくなる。場所によってはその様な森林の下で家畜を飼うこともある。
人口の増加が食料の要求を強め、新たな農地の開発がなされる。その結果森林の面積は減少する。農地開発が森林消失に極めて多大な影響を与える明瞭なデータ。
タイ東北部では自然環境が厳しいし、土地の生産力が比較的低く、また人口も多いため国有林を中心に森林の不法開発が進んでいる。土地の生産力が劣ってくると換金作物の最終段階としてキャッサバとなる。
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出張課題(日)
- (-) 東南アジアの地域別農業の特性解明調査 (195)
- (-) アフリカにおける牛のピロプラズマ病の研究 (29)
- 南太平洋島しょ諸国の農業特性の解明 (330)
- 熱帯地域における水稲直播栽培技術の確立 (271)
- アフリカの農業の現状と農業研究の実態調査 (255)
- 中近東の地域農業特性解明 (201)
- 南米畑作生産システム (131)
- マレーシア・ムダ灌漑地域における水稲二期作技術体系に関する研究 (127)
- 中南米の自然条件と農業類型の関連に関する調査 (116)
- 熱帯における地下作物の有効利用 (102)
- アフリカの畜産資源調査 (95)
- オセアニア地域における家畜生産および畜産研究実態調査 (87)
- 熱帯雨林地帯における施設野菜生産システムの確立 (79)
- 西アフリカにおける農林業の特性解明調査 (77)
- 熱帯反すう家畜のルーメン微生物相の解明 (71)
- 北アフリカにおける農業及び農業研究の実態調査 (66)
- アブラヤシの害虫に関する研究 (62)
- ペルーおよびメキシコのばれいしょ・とうもろこしの有用遺伝子の単作、導入調査 (49)
- 熱帯低湿地の植生と土壌特性の解明 (40)
- 中国における果菜類等の耐病性優良系統の育成 (37)
- オイルパーム粕等の飼料化 (24)
- 畜産生産事情 (24)
- 熱帯における草地及び畜産システムの開発 (22)
- 熱帯荒廃林地回復とアグロフォレストリー (22)
- アフリカの乾燥・半乾燥地における草地の資源変動と保全技術の開発 (20)
- シカクマメ“ウリズン”の特性解明 (20)
- 東南アジアにおける香辛料に関する研究 (20)
- 熱帯乾・雨期地帯自然草地のマメ科牧草導入による改良 (18)
- 熱帯における稲白葉枯病とその抵抗性育種 (16)
- マレイシアにおけるイネツングロ病抵抗性及び地域適応性の育種に関する研究 (14)
- 熱帯における生産力向上のための有機物管理法に関する研究 (13)
- 熱帯不良土壌地帯における畑作農業先行開発事例調査 (12)
- 熱帯油糧資源 (11)
- 乾燥地における複数列の混交防風林帯による微気象改良と作物 (9)
- 作付方式と土壌肥沃度に関する調査(技術体系組立) (7)
- 熱帯地方の産肉性能に関する研究 (7)
- タイにおける畑土壌の生産力に関する研究 (4)
- フイリピンにおけるアワノメイガの大量飼育法の改良及びトウモロコシの抵抗性検定 (4)
- ブラジルにおけるモロコシマダラメイガの生態 (4)
- スリランカ・ドライゾーンにおける農業用水量、幹・支線水路の分水機構に関する研究 (3)
- 土壌肥料 (3)
- 熱帯の畜産(肉牛)に関する研究 (3)
- 熱帯畑作開発 (2)
- 畑作生産事情 (2)
- 野菜生産の熱帯・亜熱帯間の比較調査 (2)
- イネノシントメタマバエの発生生態に関する研究 (1)
- 作物導入探索ならびに農業研究調査(導入探索) (1)