熱帯地域における水稲直播栽培技術の確立

1970年代の後半にマレイシア・ムダ地区では、直播栽培が急速に普及し、1988年にはオフシーズン作で水稲作付面積の80%が直播栽培となった。これまでに熱帯農業研究センターがマレイシアで推進してきた水稲二期作技術体系は移植栽培を前提とするものであったため、その基礎からすなわち直播栽培を前提とした技術体系の構築を図る必要が生じた。また、直播栽培は安価な主食の供給を推進する開発途上国政府の政策とあいまって、今後の熱帯における水稲二期作の主要な栽培技術となることが予測された。しかしながら、基盤整備が未だ十分でない熱帯の開発途上国における水稲直播栽培は今までの移植栽培とは異なった多くの熱帯特有の問題をかかえており、例えば雑草防除技術、効率的水管理技術、直播用水稲品種の特性の解明、機械化整地作業技術の確立など、緊急に解決を要する諸問題が山積している。そこで、熱研センターは1988年より5カ年間の予定で熱帯農業プロジェクト研究を、マレイシア・ムダ農業開発公団と共同で開始した。
課題No.
p0035
事業実施:開始年
1988
事業実施:終了年
1992
対象国