アフリカの家畜資源調査 = Durvey For Animal Genetic Resources In Aflica

スライドNo.
01-072-02
スライドの内容
ガンビアから導入した、ンダマ種の雄と雌。背に肩峯(ハンプ)が無いトリパノトレラント。体型は小さい。
国名(日)
国名(英)
Kenya
地域・場所(日)
ケニア
地域・場所(英)
Kenya
Keywords(英)
Kenya,n'dama
作成者名(日)
今泉英太郎
作成者名(英)
Imaizumi Eitaro
所属(英略号)
TARC
flickr ID
所蔵機関
国際農林水産業研究センター
所蔵場所緯度
36.053662
所蔵場所経度
140.09002
画像ファイル名
01-072-02.jpg
資源タイプ
still image
物理的形態
スライドフィルム

課題

  • アフリカの畜産資源調査
    熱帯農業研究センター調査情報部では、熱帯の畜産に関する情報の収集と分析を進めつつあるが、アフリカの畜産資源、特に家畜牛の性能に関する情報が極めてこしい。
    今回の調査では、赤道を挟んだ比較的降雨量の多い地帯で、アフリカ大陸の約1/3を占めるツエツェベルト;トリパノゾーマ症蔓延地帯の家畜生産状況、有用遺伝資源としてのトリパノトレラントな素質を有する家商品種の特質を調査した。
    西アフリカのセネガル及びガンビアに起源を持つ牛品種「ン’ダマ」や数種の山羊及び羊はトリパノゾーマ症に対して抵抗性を持ち、東アフリカの「ボラン」に代表されるゼブ系の牛品種にはその能力が欠如しているように、起源の異なる西アフリカと東アフリカの牛では、病気に対する抵抗性が著しく異なることが知られている。生産性は低いが遺伝資源として極めて重要な特質を有する西アフリカの土着牛及び生産性の高い東アフリカの飼養実態と、それらの育種素材としての利用の可能性、先進国際研究機関におけるこれらの問題に対する取り組みについて調査をした。また、熱帯農業研究センターがこれ等の家畜の特質を基軸として、今後のアフリカにおける畜産研究協力計画に資するための情報と資料の収集を行った。
    ガンビアの International Trypanotolerant Centre(ITC)、ナイジェリア·カドナのトリバノゾーマ症研究所、ケニア·ナイロビ郊外のInternational Labora-tory for Research on Animal Diseases(ILRAD)、エチオピア·アジスアベバのInternational Livestock Centre for Africa(ILCA)等のおいて、育種、遺伝分野、人畜共通病としての潜在的な感染の危険性、栄養、飼養分野に係わる情報を得ると共に、研究協力についての可能性について話合いを行い、認識を深めることができた。
    これらの諸機関は、アフリカ全体に共通の問題である人口の増加と食料の供給、特に蛋白供給に強い関心を持っており、草地及び耕地の保全と家畜の増頭に関する将来の見通しについての関心が強かった。他方、アフリカに生産性の高い実用的な品種を導入しようとする気運に影響を受けて、交雑が頻築となっているために、純粋種として種を保つために必要な最少頭数(危険域)を越えていくこと、生産性は低いが造伝資源として価値の高い、現存希少家畜品種の数及びその頭数が年々減少していく現状に深い懸念を示していた。
    人畜共通病でもあるトリパノゾーマ症の蔓延するツエツエベルト地帯の農業及び畜産振興の手掛りを見出すことが、アフリカの民生の安定にとり不可欠であり、この分野に対する日本からの多面的な研究協力·資金援助が強く求められている。従って、その研究協力の効果を高めるためには、現在のところ、研究の目的、方向が明らかで、組織、施設の充実している研究機関との国際的共同研究の実施が望ましいと思われる。