熱帯林業樹種フタバガキ科の乾燥耐性の評価に向けた、乾燥実験の実施
成果の概要
環境適応型林業プロジェクトでは、気候変動に対する熱帯林業の頑健性と生産性の向上を目指し、気候変動に対して耐性がある育種素材の選抜や造林手法の開発に取り組んでいる。東南アジアでは乾燥ストレスの頻度や強度が今後増加するとされているが、林業上重要な遺伝資源について乾燥耐性に関する知見は不足している。
本出張では熱帯林業樹種フタバガキ科の乾燥耐性の評価に向け、共同研究機関であるマレーシア森林研究所(FRIM)において、分布降水量と生理特性が異なるフタバガキ科4樹種(Hopea nervosa、 Hopea odorata、Shorea bracteolata、Shorea roxburghii)の稚樹を対象にした乾燥実験を行い、葉の生理・形態特性の乾燥応答ならびに乾燥後の個体の生残を評価した。
マレーシア