地球と食料の未来のために
Japan International Research Center for Agricultural Sciences
3期作のメタン排出の季節パターンから導かれた、新たな高収益・低環境負荷水稲作技術である「湛水稲わら分解2期作」の確立に向けた栽培試験の収穫調査を行った。生育日数及び草型を異にする品種を比較し、管理が容易でかつ市場性に優れ収量も高い品種を選抜した。本研究の目標は、2期作で3期作と同じ利益を上げることにある。カントー大学が過去に実施した3期作のコスト分析データを入手して解析した結果、当初戦略の収量向上とは別に、施肥等の生産コストを下げることでも利益目標を達成できる見込みが得られた。