水産領域の松本研究員が岩手県知事賞を受賞

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令和3年12月22日に令和3年度岩手県三陸海域研究論文知事表彰事業において、水産領域の松本有記雄研究員が「荒天時のアワビの一斉産卵を促している可能性があるフェントン反応」で、岩手県知事賞を受賞しました。

令和3年12月22日に令和3年度岩手県三陸海域研究論文知事表彰事業において、水産領域の松本有記雄研究員が「荒天時のアワビの一斉産卵を促している可能性があるフェントン反応」で、岩手県知事賞を受賞しました。

体外受精の海産無脊椎動物は、受精率を高めるために何らかの環境変化に合わせて一斉に放卵・放精します。本研究では、エゾアワビが低気圧通過の影響で海底に雨水が到達した後に放卵することを観察しました。そして、雨水に含まれる過酸化水素と二価鉄イオンの化学反応(フェントン反応)によって生じるヒドロキシルラジカルが本種の放卵・放精に影響する可能性を示しました。また、水槽内でフェントン反応を起こすことで、簡便かつ高確率でアワビの産卵を促せることも確認できました。

本手法は、東南アジア地域で重要な養殖対象種であるミミガイ(アワビ類の1種)や他の海産無脊椎動物(ナマコや二枚貝など)の採卵に応用できる可能性があります。

岩手県では、岩手県三陸沿岸への研究人材の集積や海洋・水産研究の活性化を図るため、平成21年度から若手研究者を対象に、三陸をフィールドとした研究論文を募集・表彰する「岩手県三陸海域研究論文知事表彰事業」を実施しています。松本研究員の研究成果は、「アワビは台風通過後に放卵・放精するとの浜の常識を科学的に解明したこと」が評価されました。 
 

前列一番左が松本研究員、中央が保副知事

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