フィリピンにおけるナマコ中間育成技術開発にかかる現地調査および研究打合せ
成果の概要
カウンターパート機関である東南アジア漁業開発センター養殖部局(SEAFDEC/AQD、フィリピン)において、ハネジナマコ中間育成技術開発にかかる中間育成実証試験の現地調査を行った。実証試験はフィリピン・パノボロン島の北側と西側の2か所の海底中間育成施設で実施し、放流3ヶ月後にあたる本調査では、西側の調査地点での生残率ならびに成長率が高いことが確認された。同海域で雨季に実施した実証試験と比較して、成長・生残の良かった北側で成績が悪化したことから、水温や波浪環境によって生残率・成長率が大きく影響することが示唆された。現地担当者と今回の試験結果を共有するとともに、次年度にパノボロン島で実施する実証試験の計画、調査方法、調査内容、およびワークショップ開催について意見交換を行った。
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