マンゴーは虫媒花で、ハチやハエの助けによって受粉し、実を結びます。マンゴーの花は開花後に腐敗臭を出し、この臭いがハエなどを引き寄せられています(写真)。タイやラオスなどの露地栽培の果樹園では、自然界に虫が利用できるので人工授粉を行わず、放任していても実がなります。
ハウス栽培が一般的な日本では、虫をハウス内で飼育したり放したりして、受粉を効率よく行う工夫をしています。受粉用の虫としては、ハチやハエが使われます。ハエはハチのように花粉を集めて回ることはしませんが、甘い蜜をなめるために花に近づいた時に雄しべや雌しべが体に触ることで、「受粉」に一役買ってます(写真)。