形態と特徴:花の形と開花特性

マンゴーの花を見たことある?



(上)満開期の花房
(下)マンゴーの花
(青矢印=雄しべ、ピンク矢印=雌しべ)

 マンゴーは、小さな花が集まって、房状の「花房」(写真)を形成します。花房には数百から数千個の花が着いていますが、これらのうち果実となるのはわずか数花です。花房を構成する花は時期をずらして少しずつ開花するので、ひとつの「花房」の咲き始めから咲き終わりまで1か月以上かかることもあります。それぞれの「花」は1日だけ開花し、受粉できるのは午前中だけです。

 マンゴーの花には、一般的に雌しべと雄しべが1本ずつあります(写真)。各花の花粉の量はほかの果樹に比べると非常に少ないですが、自らの花粉で結実することができる「自家和合性」の品種が多いので、1品種だけ植えても果実を採ることができます。


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