マンゴーの南米大陸への伝播も、ポルトガル人によるものと言われています。大航海時代と言われる16世紀に、植民地であったアフリカのモザンビークやアンゴラから単胚性(ミニ事典「形態・特徴」>「単胚性と多胚性」を参照)の品種がブラジルに運ばれたとされています。さらに、フィリピンでマンゴー栽培をしていたスペイン人らによって、多胚性(ミニ事典「形態・特徴」>「単胚性と多胚性」を参照)のマンゴーがメキシコやパナマへと伝えられました。メキシコで古くから栽培されている‘Manila’という品種はフィリピン原産であると言われています。
西インド諸島にマンゴーが導入されたのは18世紀後半で、おそらくブラジルから持ち込まれたと考えられています。これがキューバに伝わり、のちに‘No.11’という品種がキューバからフロリダへと伝わりました。