マンゴーの起源

マンゴーの栽培化はインドで始まった


 マンゴーの起源地はインドを中心とする地域で、少なくとも4000年以上前から栽培されていたと考えられています。栽培されはじめた頃のマンゴーの果実は小さく、食べられる部分は少しであったということですが、長い栽培の歴史の中で大きい果実、美味しい果実が選ばれ、受け継がれてきました。

 15世紀に接木技術が開発されるまでは、マンゴーは種子で増殖されていました。この地域のマンゴーは単胚性(ミニ事典「形態・特徴」>「単胚性と多胚性」を参照)であったため、その結果としてインド系のマンゴーは遺伝的に非常に多様になりました。

 15世紀に接ぎ木技術の発達したことから栄養繁殖による優良な品種を増やしたり、維持することが可能となり、マンゴーの栽培は世界に広く伝播していきました。この時期にインドで選抜された優良品種である‘Alfonso’ ‘Dashehari’ ‘Langra’などは、今でも世界のさまざまな地域で栽培されています。[参考文献:Mukherjee and Lits, 2009]


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