マダガスカル出張(課題3 辻本研究代表)

マダガスカル出張(課題3 辻本研究代表)

課題3「施肥と育種素材を統合した養分利用に優れた局所管理技術の開発」に参画する辻本研究代表が、11月下旬から12月中旬までSATREPSマダガスカルプロジェクトの管理運営、施肥技術普及試験の開始のためマダガスカルに出張しました。

本出張で、農業畜産省県農業局と連携して、プロジェクトで開発したリン浸漬処理技術P-dippingの広域普及活動を開始しました。プロジェクト対象地域とするヴァキナカラチャ県において、12月7日までに21集落1,116農家に対して、実地研修とP-dipping用の少量肥料パック配布を実施しました。合わせて、JICA技術協力プロジェクトPaprizと連携して、ヴァキナカラチャ県以外の4つの県(アナラマンガ県、イタシ県、アムルマ二県、ベチブカ県)において、P-dippingの普及研修と肥料配布を行う16の灌漑地区(各県4地区ずつ)を選定しました。また、前作期にP-dippingを実施した農家圃場を用いて、その連用効果および残効効果を検証するための圃場試験を3地点10圃場に設置しました。また、11月にマダガスカルで水稲の新品種として登録したFyVary32とFyVary85の種子をマジュンガ圃場で収集し、Paprizの協力のもと、4地点の種子生産圃場で認証種子生産を開始しました。以上のように、開発した施肥技術および品種を社会実装に繋げていくための活動を推進することができました。

P-dippingの研修の様子

P-dippingの研修の様子

P-dippingの研修の様子

P-dippingと根系形質との相互作用解明のための圃場試設置の様子

根系調査の練習の様子

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