熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、熱研一般公開を2019年6月30日(日)に開催いたしました。熱研一般公開は、2006年の第1回から数えて、今回で14回目を迎えました。
日々の食料の多くを海外からの輸入に支えられている日本にとって、開発途上地域の農業技術の進歩はとても重要です。世界の農業問題の解決は、国際的な協力なしには不可能です。熱研もアフリカや東南アジアの研究機関と協力し、現地で農業の持続性や農産物の安定生産などについての研究を行っています。そこで、今回の一般公開では、国際社会共通の目標である持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献する熱研の研究活動の一端を示す各種イベントを用意し、作物や国内外の情報を含めて、世界的な連携活動を紹介いたしました。
今回、研究内容を紹介するイベントでは、展示物を新規作成し、子どもから大人まで楽しめる内容をと意識して準備しました。特に各イベントでは、見て、触れて、体験して、子どもから大人まで、体全体で楽しんでいただけたかと思います。
多くの市民の見学者(大人440人、小学生以下298人、計738人)が来所なさり、様々なイベントにご参加いただき、熱研の研究活動の一端に触れていただきました。
ご参加いただいたイベントを通して、熱研と市民のみなさまとの交流が深まり、熱研の発信する研究情報などが市民のみなさまのための一助になりましたら幸いです。また、子どもから大人までみんなが楽しみながら、農業に触れ農業を理解するきっかけの場になったことを希望いたします。
なお、熱研一般公開の模様は、下記のとおり、報道されました。
- 八重山毎日新聞2019年7月1日第11面「最新の研究成果紹介 熱研一般公開にぎわう」
360度画像
サトウキビ展示棟の模様です。360度回転してご覧いただけます。