岩永理事長がマダガスカル農業畜産省ラクトベ・トヴンジャカ事務次官を表敬訪問(3月1日)

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2018年3月1日に、岩永理事長がマダガスカル農業畜産省のラクトベ・トヴンジャカ事務次官を表敬訪問し、同国で実施中のSATREPSプロジェクトをはじめとするJIRCASの研究活動やマダガスカルにおける稲作の重要性について意見交換を行いました。会談後、事務次官および岩永理事長が共同記者会見を実施し、今回の訪問について、多くの現地メディアに取り上げられました。

JIRCASは、マダガスカル農業畜産省を相手国代表機関として、SATREPSプロジェクト「肥沃度センシング技術と養分欠乏体制系統の開発を統合したアフリカ稲作における養分利用効率の飛躍的向上」を実施しています。このたび、本プロジェクトをはじめとするマダガスカルでのJIRCASの研究活動の推進とより強固な共同研究実施体制の構築を目的として、岩永理事長がマダガスカル農業畜産省のラクトベ・トヴンジャカ事務次官を表敬訪問しました。

会談では、2016年8月にナイロビで開催されたTICAD VIでも日本とマダガスカルの両首脳が言及したことを引き合いに、イネの安定的な生産性向上が同国の発展にとって極めて重要であることを相互に確認しました。ラクトベ・トヴンジャカ事務次官からは、同国のイネ収量がアフリカ諸国と比較しても停滞しており、その打開には、土壌養分や肥料の効率的利用を促進する技術開発やマダガスカルの栽培環境に適応した品種開発が必要であり、両国の研究者がこれらの課題に共に取り組むことに歓迎の意が評されました。さらに、研究成果が広く農家に裨益することが重要であることを相互に認識し、その実現のために、農業畜産省は政策や普及活動の強化など積極的な取り組みを行うことが約束されました。

会談後、ラクトベ・トヴンジャカ事務次官と岩永理事長が共同記者会見を行い、今回の訪問について多くの現地メディアに取り上げられるなど、JIRCASのマダガスカルでの研究活動に対して高い関心が寄せられました。

(写真1)関係者集合写真

左から、ルシアン・ラナリヴェル農業総局長(SATREPS相手国研究代表)、辻本主研、岩永理事長、ラクトベ・トヴンジャカ事務次官、ラクトゥアリスアFOFFIA研究部長、ビスバ主研、大須賀政策アドバイザー(JICA)

(写真2)記者からの質問に答える岩永理事長

(写真3)ラクトベ・トヴンジャカ事務次官(左)と岩永理事長(右)

農業畜産省Facebookより(https://www.facebook.com/mpae.Madagascar/

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