概要

目的

　コメは、短粒米と長粒米に大きくわけることができ、日本で生産されるコメは、ほぼ全量が短粒米である。一方、長粒米の生産量は世界のコメ生産量の80%を占めており、圧倒的に多くなっている。
　これらのコメをロール式籾摺り機で籾摺りする場合、従来のゴム製籾摺りロールでは、短粒米では高い脱ぷ率で脱ぷできるが、長粒米では、脱ぷ率が著しく低下するとともに、籾摺りロール寿命が極端に低下することが知られている。特に、ロール表層の素材として、一般的なウレタン樹脂を採用した籾摺りロールでは、その傾向が顕著である。
　本発明はこの課題を解決することを目的とする。
　参考：https://www.jircas.go.jp/ja/publication/research_results/2020_c01

効果

　本発明により、短粒米だけでなく、長粒米に対しても、脱ぷ率が高く、従来のゴム製籾摺りロールの10倍程度の寿命を持たせることが可能となる。このため、ロール交換に伴うコストを削減し、コメのフードバリューチェーンを改善できる。

注：中国の登録番号（登録日）には、公告番号（公告日）を記載しております。

特許公報

日本国特許第6664026号409.62 KB