世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター社(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、高被引用論文の数による日本国内の研究機関のランキングを発表しました。同分析は、後続の研究に大きな影響を与えている論文(=高被引用論文)の数から、世界の中で日本が大きなインパクトを与えている分野と、その分野において国内で特に影響力の高い論文を発表している研究機関を把握しようという試みです。
上記の分析は、ESI (高被引用文献、Essential Science Indicators)というデータベースに基づいており、ESIでは科学全体を大きく22の研究分野に分類しています。今回の分析でJIRCASは、「植物・動物学」分野において昨年に引き続いて国内第6位にランキングされました。このことは、同分野においてJIRCASが、多くの国内研究機関の中でも世界的にインパクトの大きな最先端の研究を行っている機関であることを示す証左と言えます。
順位 |
機関名 |
高被引用論文数 |
高被引用論文数の割合 |
---|---|---|---|
1 |
国立研究開発法人理化学研究所 |
157 |
10.9% |
2 |
東京大学 |
123 |
2.8% |
3 |
国立研究開発法人農業生物資源研究所* |
53 |
3.5% |
4 |
京都大学 |
48 |
1.3% |
5 |
名古屋大学 |
47 |
3.5% |
6 |
国立研究開発法人 |
35 |
10.8% |
7 |
岡山大学 |
34 |
3.3% |
8 |
奈良先端科学技術大学院大学 |
30 |
7.1% |
9 |
千葉大学 |
26 |
3.5% |
10 |
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 |
25 |
5.2% |
*平成28年4月より、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と統合されていますが、本分析の対象期間内では、国立研究開発法人農業生物資源研究所として集計されています。
引用元:トムソン・ロイター社 プレスリリース(2016年4月18日)
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2016/esi2016/