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「大学×国研×企業連携によるトップランナー育成プログラム」を開始~文部科学省「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」に採択~

国立大学法人筑波大学は、文部科学省の令和3年度科学技術人材育成費補助事業「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」の実施機関として選定されました。本事業を実施する機関として選定されているのは本学で4(全体で5機関)例目となります。
本プログラムは、大学と国研、民間企業との協働により次世代を担う「トランスボーダー型研究者」の育成に取り組みます。


◆今後の展開について

本プログラムで目指す「トランスボーダー型研究者」とは、産・官・学、言語、分野、業界、業種等のあらゆるボーダーを突破し、

①オリジナルで先端性をもつ研究の基盤を長期的なビジョンを見据えたうえで研究を先端化ならびに深化させていく 「専門深化力」

②専門分野が持つポテンシャルから他分野/他業種との共創を導き出す 「俯瞰力」

③それぞれの専門分野を拡大させ、グループを束ね牽引していく 「伝承力/マネジメント力」

を兼ね備えた次世代に活躍するトップランナーの育成です。

このプログラムの実施においては、国内トップクラスの研究環境を有する筑波研究学園都市の強みを最大限に活かし、大学×国研×企業との協働により文理の壁も超えた世界を先導する育成プログラムの開発と実証を行います。そして、トランスボーダーな活動に対する組織的な支援システムの構築、企業との先端技術や人材育成文化の共鳴場(CEiC: Cutting-Edge in Campus)の設置等を行うことにより、世界トップの研究者ネットワークへの参入、ダイバーシティー&インクルージョン、知的財産の保護・資源化など、我が国の研究力強化のための課題克服に向けた取組を実施します。取組は順次、全国へ展開します。


「大学×国研×企業連携によるトップランナー育成プログラム」概念図

◆プロジェクト実施体制

代表機関 筑波大学
プログラム名 大学×国研×企業連携によるトップランナー育成プログラム
総括責任者 学長 永田 恭介
共同実施機関 (五十音順)
【大学】国立大学法人茨城大学
    国立大学法人お茶の水女子大学
【国研】国立研究開発法人産業技術総合研究所
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
    国立研究開発法人物質・材料研究機構
    大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所
【企業】株式会社アーク・イノベーション
    関彰商事株式会社
    株式会社トヤマ
    日本アイ・ビー・エム株式会社
    ファイメクス株式会社 他
連携機関 (五十音順)
【国研】気象庁気象研究所
    国土交通省国土技術政策総合研究所
    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センター
    国立研究開発法人国際農林水産業研究センター
    国立研究開発法人国立環境研究所
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所
    国立研究開発法人防災科学技術研究所
    国立研究開発法人理化学研究所 バイオリソース研究センター
    大学共同利用機関法人高エネルギ-加速器研究機構
    独立行政法人国際協力機構 筑波センター
【企業】株式会社島津製作所
    ネイチャー・ジャパン株式会社
    浜松ホトニクス 株式会社


また、今回のプロジェクト実施にあたり、共同実施機関から以下のコメントを頂いております。


~永田恭介(筑波大学長)のコメント~

筑波大学は平成6年度に欧米型テニュア・トラックシステムを日本で初めて導入して以来、現在に至るまで制度を改善しながら若手の研究力強化を進めています。
本プログラムでは、本学が独自に立ち上げた国際テニュア・トラックシステムの実績と、上記で示した取組みを活かし、大学・国研・企業の壁、また分野の壁を超えるトランスボーダー人材育成へ飛躍させていきます。

~和田洋(筑波大学理事・副学長(研究担当))のコメント~

50年後、100年後の世代にどのような地球を引き継ぐことができるかが問われています。未来の地球を託す若手研究者が、PIへとして成長していく過程を、大学、国研、企業がタッグを組んで、システマティックに支援していきます。

~梅村雅之(プログラム統括(PM)予定 筑波大学教授)のコメント~

本事業で育成を目指す研究者像は、自らの専門性を深化させる中で、専門分野が持つポテンシャルから他分野との共創を導き出し、新たな研究の流れを牽引する力をもつ「トランスボーダー型研究者」です。今回の選定は「天の時」であり、つくば地域という「地の利」と、大学、国研、企業の緊密な連携による「人の和」によって、次世代を担うトランスボーダー型の若手人材育成に尽力してまいります。

~金野満(茨城大学 副学長(研究・産学官連携))のコメント~

日本の科学技術力の低下が懸念される中、将来を担う優秀な研究者を育てることが国立大学の使命です。茨城大学としても、今回のプロジェクトを通じて世界トップクラスの研究コミュニティに入って科学の最先端を切り開く若い教員をしっかり育てていきます。

~森田育男(お茶の水女子大学 理事・副学長(総務・評価・研究・大学改革担当)のコメント~

本学は、これまでの伝統のもと、世界で活躍できるグローバル女性リーダーの育成を行っています。このミッションに立ち、本事業においても、多様性と包摂性を思考の基礎とし、IQだけでなくEQを高める研究人材の育成に取り組みます。

~佐藤一彦(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 研究センター長)のコメント~

世界で活躍できる研究者戦略育成事業に参画し、筑波大学他の機関と共に、本事業の円滑な推進及び人材育成に協力します。

~水町功子(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 理事)のコメント~

本事業においては、筑波大学はじめ関係機関の皆様と協力して育成プログラムの推進に取り組みます。また、つくば地区に限らず全国各地に研究拠点を有することから、本プログラムの全国展開にも貢献していきます。

~宝野和博(国立研究開発法人物質・材料研究機構 理事)のコメント~

筑波大学とは連携大学院制度を通して博士課程学生の育成に協力させていただいておりましたが、本プログラムを通して世界トップレベル研究者の育成事業にも参画させていただくことをうれしく思います。

~花岡文雄(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 所長)のコメント~

本事業に参画でき誠に光栄に存じます。弊所は、独自に開発した科学英語教育プログラム「遺伝研メソッド」を通じて筑波大が目指す「世界と繋がるトランスボーダー研究者」の育成に尽力して参ります。

~井上潔(株式会社 アーク・イノベーション 代表取締役 社長)のコメント~

弊社におきましては、将来性の高い優秀な研究者の方々にグローバル企業や有望ベンチャーの戦略構築の最前線の現場にJOINいただく予定です。世界を変えられるようなトップ研究者の方々のキャリア形成の一端を担えることが出来、我々も大変光栄です。

~岡本俊一(関彰商事 株式会社 取締役常務執行役員ウェルビーイング本部長)のコメント~

このような機会にご一緒できますこと大変光栄に存じます。地元つくば地区で事業展開をしている弊社の特徴を活かし、微力ながら貢献していきたいと考えております。

~遠藤克己(株式会社 トヤマ 代表取締役社長)のコメント~

世界で活躍できる研究者になるためには積極的に現場に出て、本物を見極める感性を養っていただきたいと思います。最先端科学技術の実験検証装置の開発を手掛ける弊社も、貴重な経験を提供でき得る現場と自負しております。

◆本件に関する問合わせ先

筑波大学 URA研究戦略推進室 (新道・加藤・鳥羽・陳・森本)
〒305-8577 茨城県つくば市天王台1-1-1
E-mail: transborder-leaders#@#un.tsukuba.ac.jp
(#@#を「@」に置き換えてください)
Tel: 029-853-4545

創基151年筑波大学開学50周年記念事業
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