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2014年タイ始耕祭への参加

国名
タイ

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タイ王室は、稲作の季節の始まりに作物の豊作を祈って行われる王室儀礼である始耕祭(Royal Ploughing Ceremony、春耕祭、農耕祭と和訳されることもあります)を毎年5月に開催しています。本式典には、タイ農業協同組合省が深く関わっており、同省農業局(DOA)から招待を受け、2014年5月9日にバンコクの王宮前広場(Sanam Luang)で行われた式典に参加しました。  始耕祭は正式にはCultivating ceremonyとPloughing ceremonyの2つの儀式で構成され、前者は8日に王宮内で行われ、後者のみが公開されます。本年のPloughing ceremonyは、農業協同組合省次官が式典の責任者(Phraya Raek Na)となって進められました。まず、本年の雨量を予想するため、Phraya Raek Naが長さの異なる3枚の布から一枚を選び(今年は小雨との結果)、続いて王宮前広場で、ワチラロンコーン王子ご列席のもと、鋤を引いた2頭の聖牛が会場を9回周り耕作しました。最後の3周では、農業協同組合省の女性職員から選ばれた4名の早乙女が、種籾を播種しました(この種籾を拾うと、幸運に恵まれるとタイでは信じられており、式典終了後多くの人が籾を拾うため会場に殺到します)。耕作が終わった後、聖牛には7種の穀物・飲料(米、緑豆、トウモロコシ、牧草、ゴマ、水、酒)が与えられ、どれを選んだかによって、作物の豊凶が占われます。今回、聖牛は水と牧草を選び、その結果、米、食料、果物が豊作との結果が出ました。  式典には、タイ国農業関係者の他、各国大使館員や国際機関職員も多数参加し、関係者との親交を深めることができました。

  • 式典の開始を待つスタッフと聖牛 式典の開始を待つスタッフと聖牛
  • 式典終了後籾を拾うため会場になだれ込む来場者 式典終了後籾を拾うため会場になだれ込む来場者

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