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乾期の終わりを迎えたタイ

国名
タイ

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南部マレー半島を除くタイ国土の多くは、例年5月半ばから雨期を迎えます。今年の乾期も終わりが近づいていますが、今回の乾期はたいへんに厳しく、「1〜3月の降水量は2006年以降最も少なく、8年ぶりの最悪の干ばつ」と報道されています(Bangkok Post紙、2014年4月6日)。 4月末には、バンコクでは局地的な短時間の豪雨が降り、道路冠水による交通渋滞が発生するなど、雨期の到来が近いように感じられました。しかし、タイ農業局(DOA)担当官の話では、今年の雨期の到来は例年より遅れる見込み、とのことです。 干ばつによる稲、ゴム、サトウキビなどの生産減少が懸念される一方で、最盛期を迎えたマンゴーは価格が下落しています。最も人気のあるナム・ドークマイ種で、JIRCAS拠点周辺の小売価格は、端境期には1kg当たり120バーツ(約380円)以上したものが、現在は、1kg当たり40バーツ(約125円)程度で販売されています。果実の収穫期をずらすオフシーズン生産技術の開発や、加工の振興が重要であることがよくわかります。 JIRCAS拠点近くの果実商。 JIRCAS拠点近くの果実商。手前に見える黄色いマンゴーがナム・ドークマイ種。小振りなので、1kg15バーツ(約48円)で売られていました。

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