国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

世界の主要食糧の需給状況(統計資料)

本資料をご利用になる方に

本資料は、(独)国際農林水産業研究センターが業務として実施する開発途上地域の農林水産業に関する情報の収集・分析・提供の成果の一部である。
開発途上地域を中心に依然として人口が増加するなか、水資源の制約など地球規模の環境問題が深刻化し、将来の食料供給の増加を楽観視できない状況にある。さらに、一昨年からの食料価格の高騰と世界的な経済危機によって、世界の食料需給は不安定感を増しつつある。さらに、世界の食料需給の状況は、開発途上地域を中心とした経済発展に伴い、急速な変化を遂げつつある。
世界の食料需給の動向は、食料の過半を海外の市場に依存するわが国にとって極めて重要な関心事であり、普段の情報収集とその分析が不可欠である。本資料は、開発途上地域での研究や開発に携わる研究者・実務者・学生などが、世界の食料需給の現状と中長期的な変化の方向を概観するためのものとして作成したものである。
世界農業に関する統計資料は、他にも存在するが、継続性と地域間の比較可能性などを考慮し、本資料の統計は、国連食糧農業機関のFAOSTAT を利用している。現時点で入手可能な最新の公表データにより、世界の主要食料の需給(供給、生産、貿易、自給率など)の現状をわかりやすい地図であらわした。利用される方々の利益に資すれば幸いである。

目次

注記

  1. データはいずれもFAOSTAT(http://faostat.fao.org/)の暦年のデータである。
  2. 記載したデータは2010 年1月現在入手可能な最新のもの(主に2003、2007、2008年)である。
    また、参考値として1980 年(生産者価格は1993 年)の値も示した。
  3. 主な対象品目は以下の通りである。
    植物性品目:コメ、コムギ、トウモロコシ、ダイズ、ソルガム、ミレット、キャッサバ。
    動物性品目:豚肉、牛肉、家禽肉、羊・山羊肉、魚介類、卵類、乳類。
  4. 対象国・地域は、FAOSTAT にデータが存在する全ての国・地域である。
  5. ソビエト連邦、ユーゴスラビア連邦は1991 年、チェコスロバキア、エチオピア(エリトリア含む)は1992 年、セルビア・モンテネグロは2005 年までは分離前のデータであり、円の大きさでデータを表現する場合、それぞれロシア、セルビア、チェコ、エチオピア、セルビアを代表地点とした。また、ベルギーとルクセンブルクは1999 年または2004 年まで2国の合計値が用いられている場合があるため、合計値が用いられている場合はベルギーを代表地点とした。これらの他、地図上で複数の地域に分かれていてもFAOSTAT で1つの独立地域として扱われている場合、代表地点以外の地域のデータは欠損値として扱った(例:パレスチナの代表地点は西岸地区とし、ガザ地区は欠損値とした)。これとは逆に、1国であってもFAOSTATで複数の地域のデータが得られる場合は、地域ごとにデータを使い分けた(例:デンマーク領グリーンランド等)。
  6. 国内供給量は、生産量+輸入量-輸出量+在庫変化量としてFAO により推計されている。
  7. 食用供給量は、国内供給量のうち人間が摂取することができる供給量であり、飼料・種子・加工用供給量や、保存・運搬中のロスなどは含まれていない。
  8. 国内供給量・食用供給量は、一次産品換算の値である。
  9. 農業用地には、可耕地、樹園地、永年牧草・放牧地が含まれる。
  10. 家畜頭数の牛はcattle とbuffalo、家禽はchicken, ducks, geese, turkey の合計値である。
  11. 輸出入量のコムギには小麦粉(小麦換算)が含まれる。
  12. 主な推計値は以下のようにして求めた。
    2-5. 食用供給率=食用供給量/国内供給量
    3-3-2. 農業用地面積割合=農業用地/国土面積
    可耕地面積割合=可耕地面積/国土面積
    3-3-5. 収穫面積割合=収穫面積/可耕地面積
    3-4-2. 屠殺率=屠殺頭羽数/家畜頭羽数
    4-2. 純輸出量=輸出量-輸入量
    4-4. 輸出比率=輸出量/生産量
    5-1. 自給率=生産量/国内供給量
  13. コメの輸出比率は精米ベースに換算したコメ生産量(元データは籾ベース)を用いて求めた。精米率は籾換算コメ供給量と精米換算コメ供給量のデータから求めた。
  14. 食用供給量、生産量、輸出量が0であるなどの理由からデータが入手できない国・地域は、食用供給率、自給率、輸出比率0ではなく、欠損値として扱った。
  15. 表には主に、上位5ヶ国・地域か、上位・下位3ヶ国・地域を記載した。増減の値は、いずれも上位・下位3ヶ国・地域を記載した。食用供給率、単収、自給率には国・地域の値が等しい場合があるが、それぞれ、国内供給量、生産量、国内供給量が多い順に表内及び注に示した。