国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

サトウキビ改良のための日本とタイの共同研究プロジェクト成果報告会

関連プログラム
第3期中期計画食料安定生産

2016-06-27

 JIRCASは、海外との共同研究プロジェクト「熱帯性畑作物遺伝資源の多様性評価および利用技術の開発(熱帯作物開発)」の中で、タイ国コンケン畑作物研究センター(KKFCRC)と共同で「サトウキビ近縁遺伝資源を利用した高バイオマス生産性作物の開発」に関する研究を2011年から2015年にかけて実施してきました。本プロジェクトでは、サトウキビの生産性や不良環境適応性の改良に向けて、近縁遺伝資源を効果的に利用するための技術開発を実施しました。本プロジェクトで得られた研究成果の報告と今後の研究展開方向を議論することを目的に、現地にて成果報告会を開催しました。
 成果報告会には、タイ側からKKFCRC、畑作物研究所、スパンブリ農業開発センター、ナコンサワン農業開発センター、コンケン大学のサトウキビ育種関係者など17名、日本側からJIRCAS、九州沖縄農業研究センターの5名、計22名が参加しました。
 報告会では、2つのセッションで報告、議論が行われました。セッション1は、「サトウキビ育種における野生種を用いた種間交雑の取り組み」について、本プロジェクトで実施したタイの野生種遺伝資源の評価と種間交雑による新規有望系統開発の成果を報告し、種間交雑のメリットやデメリット、今後の展開方向に関する議論が行われました。
 セッション2では、「サトウキビ育種におけるエリアンサスを用いた属間交雑の取り組み」について、本プロジェクオで実施したタイのエリアンサス遺伝資源の農業特性や遺伝的多様性の評価とデータベースの構築、効果的な交配のための出穂制御技術の開発、属間雑種の農業特性や細胞遺伝学的特性の評価について成果を報告し、今後の遺伝資源や雑種の利用方向や今後の課題について議論が行われました。KKFCRCからは、タイのサトウキビ育種の遺伝的基盤の拡大や新たな特性を具える品種開発にとって、エリアンサスの育種利用は重要であり、次期プロジェクトでの展開への期待が表明されました。

開催日
2016年3月14日(月)
場所

コンケン畑作物研究センター 会議室 (タイ国・コンケン市)