G20首席農業研究者会議(G20MACS)は、世界食料の安定供給にむけた農業研究の優先事項や連携強化に向けて、各国および国際機関等を代表する農業研究者や農業研究行政官が年一度集まり、意見交換と議論を行う重要な機会です。国際農研(JIRCAS)は、第1回 会議(2012年、メキシコ)から参加し、国際的な課題解決に向けた議論に貢献してきました。

G20MACSは4月25・26日に東京で開催され、岩永理事長が2日間にわたり議長を務めました。本会合は2012年以来毎年G20議長国で開催されてきましたが、G20全ての加盟国から参加があったのは今回が初めてとのことです。髙鳥農林水産副大臣は、歓迎の挨拶の中でこの点に言及され、グローバル化と人口増加が進む世界において、持続的に食料安全保障を達成するための農業研究における国際協力の必要性がますます高まる中、G20MACSのリーダーシップへの期待を強調されました。

本会議では、2019年MACSの主要テーマとして、越境性植物病害虫対策と気候変動対応技術導入アプローチが議論され、中島プログラムディレクターが国際農研の越境性植物病害虫に関する研究事例について紹介を行いました。本会議において、日本は、越境性植物病害虫、気候変動対応技術導入のための社会実験的アプローチについて、国際ワークショップ開催や研究連携促進を行うことを提案し、G20メンバーの支持を得ました。また、MACSの議論によって生じる作業部会やイニシアチブに関する指針案を検討するために、加盟国有志によるタスクフォース結成が提案され、合意されました。

議長を務める岩永理事長

集合写真

中島PDによる国際農研の越境性病害虫研究事例の紹介

会議に参加するG20を代表する各国・国際機関の代表