平成29年度研究成果情報・主要普及成果を公開

毎年度の試験研究活動によって得られた研究成果のうち、特に「現場での生産技術等として活用される成果」 、 「学術的に高度で、有効な新手法、新知見等の成果」及び「行政施策の改善に極めて有効または参考になる成果」の中から顕著なものを選定し公表しています。

研究成果情報について

研究成果情報は、JIRCASにおいて毎年度の試験研究活動によって得られた研究成果のうち、特に「現場での生産技術等として活用される成果」 、 「学術的に高度で、有効な新手法、新知見等の成果」及び「行政施策の改善に極めて有効または参考になる成果」の中から顕著なものとして選定し公表する情報であって、毎年度の研究成果として蓄積するとともに、外部に発信することにより、その普及と利活用を促進することを目的としています。

選定した研究成果情報のうち、特に開発途上地域にとって有用であり、普及・利用が確実に見込めるもの又は普及・利用が見込める可能性が相当高いものは「主要普及成果」として選定しています。 「主要普及成果」は、内容の妥当性や普及の可能性等の評価を確保するため、当該候補にかかる研究部門及び行政部門の審査員各1名による外部審査を経て選定しています。また、公表後2年程度が経過した主要普及成果について、追跡調査を実施しています。

主要普及成果

  • 塩害軽減のための低コスト浅層暗渠排水技術マニュアル
    乾燥・半乾燥地域の灌漑農地における塩害軽減対策のための技術マニュアルである。塩類集積の要因と対策を示し、リーチング効果促進のため圃場の排水性の改善を図る低コスト型浅層暗渠排水技術を解説している。マニュアルは政府関係者、水消費者組合、農家が利用する。

研究成果情報

プログラムA: 資源・環境管理

  • 稲わら堆肥連用はメコンデルタ水田に増収をもたらし、炭素隔離に貢献する
    ベトナム・メコンデルタの水田における長期連用試験より、ヘクタールあたり6 tの稲わら堆肥の施用は、無施用に比べ、水稲収量を乾期作で0.75~0.87 t、雨期作で0.91~0.96 t高め、土壌炭素量を年間356~401 kg ha-1year-1増加させる。
  • フィリピンのサトウキビ単作地域における地下水への窒素負荷量の推定
    地下水の窒素汚染が懸念されるフィリピンの代表的なサトウキビ栽培地域での窒素負荷量を推定した。地表面への窒素の負荷源として、肥料・家畜排泄物・人排泄物・降雨があるが、地下への潜在的な窒素負荷の多くは、肥料由来の窒素である。地下水の窒素汚染が懸念されるフィリピンの代表的なサトウキビ栽培地域での窒素負荷量を推定した。地表面への窒素の負荷源として、肥料・家畜排泄物・人排泄物・降雨があるが、地下への潜在的な窒素負荷の多くは、肥料由来の窒素である。
  • 塩害軽減のための低コスト浅層暗渠排水技術マニュアル
    乾燥・半乾燥地域の灌漑農地における塩害軽減対策のための技術マニュアルである。塩類集積の要因と対策を示し、リーチング効果促進のため圃場の排水性の改善を図る低コスト型浅層暗渠排水技術を解説している。マニュアルは政府関係者、水消費者組合、農家が利用する。
  • ソルガム根での難水溶性と水溶性の硝化抑制物質の分泌機構には差異がある
    ソルガム根から分泌される水溶性硝化抑制物質の分泌は低い根圏pHで促進され、細胞膜のプロトンATPアーゼの活性が関与する。一方、ソルゴレオンが抑制活性の多くを占める難水溶性硝化抑制物質の分泌は、根圏pHの影響を受けにくい。

プログラムB: 農産物安定生産

プログラムC: 高付加価値化

  • 微酸性電解水を用いたブロッコリースプラウトの機能性向上 
    微酸性電解水を用いてブロッコリースプラウトを生産すると、抗酸化作用等を有する機能性物質スルフォラファンの含量が増加するとともに、スプラウトに付着する生菌数が低減する。
  • オイルパーム樹液のpH調整で乳酸発酵が改善する 
    オイルパーム幹から得られる樹液は、糖分が高く微生物にとって極めて有望な天然培地となるが、乳酸発酵において発酵能低下が認められる。樹液を弱アルカリ性に調整することで、不溶性沈殿を形成・除去できるとともに、微生物生育阻害をもたらす芳香族化合物が減少するため、樹液成分が改質され発酵阻害を防ぐことができる。
  • 開花遺伝子の発現動態から東南アジア熱帯雨林の「一斉開花」現象を予測する 
    東南アジア熱帯雨林の主要林冠構成樹種であるフタバガキ科樹種は、一定の乾燥かつ低温の気象条件が9~11週間続くと一斉開花する。環境要因、開花遺伝子の発現、一斉開花の関連性に基づいて開発したモデルにより、これまで困難であったフタバガキの一斉開花が降水量と気温のデータから予測できる。
  • ラオス在来テナガエビMacrobrachium yuiの浮遊幼生飼育技術の開発 
    ラオス在来テナガエビMacrobrachium yuiの浮遊幼生は、孵化後から着底するまでは塩分3.5 pptの人工海水で飼育し、その後1週間を1.7 pptで馴致飼育した後に淡水飼育を開始することが好適条件である。この方法を用いることで浮遊幼生の70%以上が稚エビまで成長する。

関連するページ