平成30年2月4日から10日にかけて、フィリピン農業省砂糖統制庁(Sugar Regulatory Administration:SRA)のHermenegildo R. Serafica長官をはじめ6名がJIRCAS熱帯・島嶼研究拠点およびJIRCASつくば本所を訪問されました。
現在、JIRCASはフィリピンのサトウキビ栽培における持続的な肥培管理技術の開発に向けて、SRAと共同研究を行っています。熱帯・島嶼研究拠点では、JIRCASのサトウキビ栽培・育種に関する研究活動を見ていただき、意見交換を行いました。また2月7日には、「フィリピンにおけるサトウキビ栽培と環境にやさしい肥培管理」というタイトルでセミナーを開催し、3名から発表がなされました。つくば本所では、岩永理事長をはじめJIRCAS役職員との意見交換を行いました。長官から、JIRCASの研究がフィリピンのサトウキビ栽培に大きく寄与することが期待され、より一層の研究協力を進めたいと述べられ、JIRCASに対し感謝状が授与されました。またJIRCASが橋渡し役となり、沖縄県農業研究センターや石垣島の製糖工場を訪問しました。フィリピンと日本の技術や知見を相互に活かすことは、フィリピンのみならず、日本のサトウキビ栽培にも有益です。
その後、SRA一行は駐日フィリピン大使館を表敬しました。大使館ではJose C. Laurel V特命全権大使が直接対応され、SRAとJIRCASの共同研究の成果に期待し、強く支援する旨のお言葉を頂戴しました。
3月7日追記:
SRAのWebサイトでも訪問の模様が紹介されました。
SRA Visits Japan for Collaboration Research with JIRCAS