熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、市民のみなさまお待ちかねの熱研一般公開を2017年6月25日(日)に開催いたしました。2006年に始まった熱帯一般公開も、今回で12回目を迎えました。
日々の食料の多くを海外からの輸入に支えられている日本にとって、開発途上地域の農業技術の進歩はとても重要です。世界の農業問題の解決は、国際的な協力なしには不可能です。熱研もアフリカや東南アジアの研究機関と協力し、現地で農業の持続性や農産物の安定生産などについての研究を行っています。そこで、今回の一般公開では「世界の食料の未来のために ~熱研のパッション~」をテーマに、作物や国内外の情報を含めて、熱研の世界的な連携活動を紹介いたしました。
今回、テーマにある「パッション」という言葉には、研究活動への熱研職員の情熱とパッションフルーツ新品種「サニーシャイン」の紹介を含めましたが、ご理解いただけたでしょうか。研究内容を紹介するイベントでは体験して学ぶ内容を増やしましたので、見て、触れて、体験して、子どもから大人まで、体全体で楽しんでいただけたと思います。多くの見学者(大人381人、小学生以下199人、計580人)が来所し、様々なイベントにご参加いただき、熱研の研究活動の一端に触れていただきました。
ご参加いただいたイベントを通して、熱研と市民のみなさまとの交流が深まり、熱研の発信する研究情報などが市民のみなさまのための一助になったことと思います。また、子どもから大人までみんなが楽しみながら、農業に触れ農業を理解するきっかけの場になったことを希望いたします。
なお、下記のとおり、報道されました。
- 八重山毎日新聞2017年7月2日朝刊第5面「熱研が一般公開 市民500人超が研究見学」
- 沖縄タイムス2017年7月10日朝刊第27面「酸味抑え色つや良好 パッションフルーツに新品種 石垣「熱研」が初公開」