第40回熱研市民公開講座「アジアの熱帯果樹の多様性」(12月13日)の開催報告

熱帯・島嶼研究拠点(熱研)は、第40回熱研市民公開講座「アジアの熱帯果樹の多様性」を平成28年12月13日(火)に開催し、アジア各地で生産されている熱帯果樹の種類や品種、その特性などについて市民のみなさまに紹介いたしました。

沖縄県石垣市に所在する熱帯・島嶼研究拠点(熱研)では、熱研の研究活動の一端を分かり易く市民のみなさまに紹介し、研究活動を理解していただくとともに研究情報が市民のみなさまの生活の一助になることを期待し、熱研市民公開講座を開催しています。2007年5月に初めて開催した熱研市民公開講座も、今回で40回目となりました。

今回の「アジアの熱帯果樹の多様性」では、アジア各地で生産されている熱帯果樹の種類や品種、その特性について市民のみなさまに紹介いたしました。また、熱研でのパッションフルーツ育種の実例にも触れながら、品種によって異なる様々な特性(多様性)を利用した熱帯果樹の今後の可能性について話題を提供いたしました。参加した石垣市民67人との質疑応答では、石垣島での新たな熱帯果樹として経済的に可能性の高い樹種、ジャックフルーツの食べ方、熱研が育成したパッションフルーツ「サニーシャイン」の特徴や試食、果実の機能性成分の活用、輸出入禁止の果物・植物の取扱などについて活発な質問や意見をいただきました。また、終了後の会場では参加者間の意見交換や個別相談の場に熱研職員も加わり、熱帯果樹生産者だけではなく様々な視点からの意見交換の良い機会を持つことができました。石垣島での新たな熱帯果樹生産の未来のために、今回の情報が役立てば幸いです。

今後とも、熱研の発信する研究情報などが市民のみなさまのために役立つことを希望しております。

なお、下記のとおり、報道されました。
1. 八重山日報2016年12月15日朝刊第5面「熱帯果樹の多様性学ぶ 熱研公開講座」

第40回熱研市民公開講座にて熱心に聴講する市民

様々な熱帯果樹の可能性について活発に意見交換する市民

関連するページ