「熱帯域の生態系と調和した複数種の組み合わせによる持続的かつ効率的な養殖」に関するJIRCAS-SEAFDECワークショップへの出席

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H31-0170 2019年08月 - 2019年08月 フィリピン

成果の概要

熱帯水産資源プロジェクトで実施している多栄養段階複合養殖(IMTA)技術開発について、東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC/AQD)において開催されたワークショップに出席し、講演及び社会経済部門におけるIMTA研究のとりまとめ(マニュアル化等)の方向性に関するアドバイスを行った。
講演では複合養殖業(IMTA)の経済評価と地域コミュニティ内で果たす役割について報告した。IMTAが養殖漁場や地域に及ぼす経済効果と不経済効果についての理論や事例を示し、なおかつ日本の養殖漁場では僅かな魚類養殖施設から排出される栄養によって、その湾で養殖されているカキ、ホタテガイ、ワカメ、コンブ養殖に加えて、湾内の刺し網などの漁船漁業に裨益することを報告した。また、これまでのフィリピン調査によって、このIMTAとMPA(Marine Protect Area)を組み合わせた新たな養殖業が、貧困漁民を救い、持続的な資源利用の一助になることを報告した。

フィリピン

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