SATREPSマダガスカルプロ課題2「養分の吸収利用に優れた育種素材開発」における現地圃場試験の収穫及び生育調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H31-0016 2019年04月 - 2019年05月 マダガスカル

成果の概要

SATREPSマダガスカルで担当する「養分の吸収利用に優れた育種素材開発」課題では、イネにおけるリン欠乏耐性に関するQTL解析と低リン耐性有望系統の選抜によりイネ育種素材の開発を達成目標とする。本出張では、以下の活動を行った。
1)マダガスカルの低リン圃場に播種したQTL解析集団(F5)の収穫及び生育調査を行い、リン欠乏耐性に関与するQTL解析に必要な低リン圃場での表現型データを得た。
2) 低リン耐性イネ(DJ123)とIR64の交配集団から選抜された高収量有望系統(F6)や既知の低リン耐性遺伝子座 (PUE1, PUE11)を持つNIL系統(Pup1-NIL)を用いて、リン欠乏圃場での生育調査を行った。また、国際農研の八幡台圃場において通常施肥条件で選抜された高収量有望系統(F6)の中から、マダガスカル現地農家圃場においても、いくつかの系統で高い収量性が確認された。これらの系統は低リン耐性イネの開発のための有望な育種素材として期待できると考えられた。
3) カウンターパートであるFOFIFA 研究者との意見交換、遺伝子解析実験室の設置整備、遺伝子解析法の指導、温室への温湯除雄装置の設置及びイネ交配実験の技術指導を行い、同分野の相手国機関の研究能力向上に貢献した。

マダガスカル

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