成果の概要

本出張では、現在非常事態宣言が発出されているエチオピアにおける共同研究実施に支障がないことを確認するとともに、アフリカ流域管理プロジェクトの研究対象地域の1つに選定されているエチオピア北部ティグライ州内にある小流域において、土地利用図作成の基礎となる現地情報を収集した。現地調査には、共同研究機関であるメケレ大学スタッフが同行し、流域界および谷筋に沿って踏破しながら、土地被覆状況と地形的特徴を観察した。観察により、耕作地の分布、樹木の密度、放牧地における植被、侵食防止の石組み等の状況を把握するとともに、衛星画像と比較しながら、各土地利用が画像上でどのように表されているかの確認作業を行った。これらの情報は、衛星データの解析により作成する現況土地利用図の精緻化に活用される。