ヤドリバエ類のin vitro培養に関する技術の情報交換
成果の概要
天敵資材として高い評価を得ているヤドリバエ類だが、世界的に研究者が少ない。その中で、今回訪問したボローニャ大学のDindo教授のグループは、ヤドリバエ類のin vitroにおける培養研究を天敵の大量飼育という観点から進めてきている。我々がこの培養を寄生バエに対する寄主体内での免疫反応を観察する手段として用いてきたのとは若干方法が異なるものの、お互いの培養技術について検討する機会を設けることができた。また、ヤドリバエの産卵戦略に関する論文の共同執筆依頼を受けるとともに、最近ヨーロッパに侵入したカメムシ類の主要天敵となるヤドリバエ類の効率的な利用について協議し、非常に有意義な訪問となった。
イタリア